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【GT500】
2023年SUPER GTシリーズ第5戦が8月26日、27日にかけて、鈴鹿サーキットで開催されました。日産/NISMO陣営は、シリーズランキング1位の#3 Niterra MOTUL Z(千代 勝正 / 高星 明誠)、4位の#23 MOTUL AUTECH Z(松田 次生 / ロニー・クインタレッリ)、昨年チャンピオンの#1 MARELLI IMPUL Z(平峰 一貴 / ベルトラン・バゲット)、#24 リアライズコーポレーションADVAN Z(佐々木 大樹 / 平手 晃平)の4台のNissan Z GT500で、鈴鹿での戦いに挑みました。ランキングトップの#3 Zは98kg(84kgを超えたために実装48kgと燃料流量リストリクターが3段階絞られる措置が取られています)のサクセスウェイトが課され厳しい戦いとなりますが、#23 Zは50kg、#1 Zは36kg、#24 Zは10kgのサクセスウェイトを搭載し、Nissan Z GT500の今季3勝目を目指しました。
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#23 MOTUL AUTECH Zが僅差で予選2位
予選
予選日の8月26日は日差しの強い快晴となり、気温32度、路面温度51度のコンディションのもと、午後3時53分から10分間のGT500クラス予選Q1が開始されました。3周目にアタックを行った#23 Zの松田が1分46秒509で3位、4周目にアタックした#24 Zの平手が1分46秒399で2位となり、Q2に進出。#1 Zの平峰は1分47秒666で僅差の9位、サクセスウェイトの影響が大きい#3 Zの千代は1分47秒780の10位で予選を終えました。
午後4時31分からQ1上位8台による予選Q2が開始されました。#23 Zのクインタレッリは3周目のアタックで1分46秒422の好タイムをマークし、一時トップに立ちますが、セッション最終盤に逆転され0.037秒差で2位となりました。#24 Zの佐々木は、アタック終盤にミスでタイムをロスしたため1分54秒094で6位となっています。
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#1 Zは予選9位から追い上げ、5位入賞を果たす
決勝
決勝日の8月27日も真夏らしい快晴となり、午後2時45分、気温33度、路面温度50度のコンディションのもと、フォーメーションラップ2周が行われ、77周のレースがスタートしました。2番手からスタートした#23 Zのクインタレッリと6番手からスタートした#24 Zの平手はポジションをキープし、#1 Zのバゲット、#3 Zの千代は、上位車の後退によってそれぞれひとつずつポジションを上げました。6周を終えて、#3 Zは戦略的に早いタイミングでピットインを行い、給油とタイヤ交換を行いました。#1 Zは8周目に7番手となっています。
11周目、GT300クラスの車両がストップし、フルコースイエロー(FCY)が提示されます。トップのマシンはFCY直前のタイミングでピットインを行い、大きなアドバンテージを得ました。#24 Zもピットインを行いましたが、わずかなタイミングの差でペナルティとなり、後に60秒のピットストップが科されています。トップのピットインにより、#23 Zが首位に立ち、順調に周回を重ねました。上位車のピットインなどで#1 Zも順位を上げ、12周目には5番手に浮上しています。
18周を終え#23 Zが1回目のピットインを行い、給油とタイヤ交換を実施しました。これによりポジションは9番手まで落ちましたが、その後他車のピットインなどによって、30周目には再び2番手まで挽回します。トップとはピットインのタイミングで生じた差が大きく、37秒以上と開いていました。3番手までポジションを上げていた#1 Zは27周を終えピットインし、ドライバーを平峰にチェンジ。13番手までポジションを落としましたが、レース中盤以降の追い上げを図ります。早めにピットインを行った#3 Zは他車のピットインによって30周目には3番手を走行しますが、その後ロングランとなったタイヤの消耗が激しくペースを落としポジションダウン。39周目に2回目のピットインを行い、ドライバーを高星にチェンジしますが、タイムロスは大きく、最後尾まで順位を下げることとなりました。
順調に2番手を走行し、少しずつトップとの差を縮める#23 Zは、42周を終えて2回目のピットインを行い、ドライバーを松田にチェンジしました。12番手で復帰しますが、その後他車のピットインによってポジションを回復。全車が2回目のピットインを終えた55周目には2番手となり、トップとの差は10秒まで縮まり、レース終盤の追い上げが期待されました。アグレッシブながらも着実な走行を重ねる#1 Zは48周目にはトップとなり、51周目を終えて2回目のピットインを実施。8番手でレースに戻り、ペースを上げて追い上げを開始しました。#1 Zは55周目に7番手、69周目に6番手とオーバーテイクによりポジションを上げました。
#23 Zの松田は、50kgのサクセスウェイトの影響と首位を行くライバルの速さもあり、その差10秒前後のまま変わらず77周のチェッカーフラッグを迎えました。#1 Zは6番手でフィニッシュし、入賞を果たしました。サクセスウェイトの影響が大きかった#3 Zは13番手、ピットストップのペナルティが響いた#24 Zは14番手でレースを終えました。
レース後の車検において、スキッドブロックの規定違反により#23 Zに失格という裁定が下されました。これにより正式結果は順位がひとつずつ繰り上がり、#1 Zは5位、#3 Zは12位、#24 Zは13位となりました。#3 Zはシリーズランキングトップを維持しています。日産/NISMO陣営はNissan Z GT500の戦闘力の高さを発揮し、目標であるタイトル連覇に向けて、シリーズ残り3戦に全力を尽くします。
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【GT300】
GT300クラスには5台のNISSAN GT-R NISMO GT3が参戦。ランキング2位の#56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ / 名取 鉄平)は最大のサクセスウェイト100kgを搭載しながらも好走を見せましたが、車両トラブルでリタイアとなりました。残る4台のGT-Rはいずれも完走を果たしました。
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次戦、スポーツランドSUGOでも応援よろしくお願いします!
SUPER GT 2023 Round 5 Digest at Suzuka Circuit.
TK