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いすゞは、社用ディーゼルバスの燃料に、廃食油などを水素化処理したバイオ燃料HVO(Hydrotreated Vegetable Oils)の使用を始めました。
HVOを51%の割合で使用した混合燃料は軽油と比較してCO2削減効果が見込まれ、 いすゞが掲げる2030年までの削減目標達成に貢献します。
HVOは化学的に化石燃料由来の軽油と同じであり、すでに量産化されています。
いすゞはもともと株式会社ユーグレナが製造する次世代バイオディーゼル燃料の性能試験を2014年より行ってきましたが、一定の成果を出すことが出来たので、このたびより経済合理性の高いHVOのみの混合燃料の使用に切り替え、実証段階から実装段階へステップアップしました。
バイオ燃料の使用目的が、研究目的から企業活動のCO2削減へ変わったと言うことができるでしょう。
ただし、HVOは廃棄物由来という性質上、生産量に上限があるため、将来的に価格高騰のリスクもあります。経済合理性とカーボンニュートラルを両立できるエネルギー源を模索していくことがサステナビリティの観点では求められます。